トイレリフォームに必要な金額とは?

人の生活の中でトイレは無くてはならない場所です。家族が多ければ使用頻度も高くなり、故障しやすくなったり老朽化が進みます。使いにくくなった場合はトイレリフォームを検討する事になりますが、頻繁に行うものではないだけにどれぐらいの金額がかかるのか不安に感じるものです。

そこで、今回はトイレリフォームにかかる費用について詳しく調べてみました。

トイレリフォームにかかる金額は工事の規模、機器代によって変わる

トイレリフォームといっても、トイレ全体をリフォームしたいのか、または一部だけリフォームするかによって金額が違ってきます。工事の種類も便器交換のみの場合もあれば、床の張替えを行う、壁や天井の内装材も取り替える、そしてトイレ全体を一新させるなどに分かれます。

他にも便器そのものもグレードが存在し、最先端で機能性に優れているものほど金額も高くなります。

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一番安いリフォームは便座の交換

便座が破損した、古くなってきたという理由で便座のみ交換する場合は、一番安くリフォーム代を抑えられます。設備費として3~4万円、撤去を含む工事費が2万円ほどとなっています。交換作業も複雑ではないことから30分程度で完了し、業者に頼まず施主自らが交換する事も可能です。

ただし、普通の便座から温水洗浄便座へリフォームする場合、トイレにコンセントが無ければ壁にコンセントを備え付ける工事や配線を隠すための内装工事代も上乗せされるため、その分高くなります。

タンクレストイレへのリフォームは手洗い器新設費用がかかる

タンクレストイレは便器自体の費用も高くなります。機種によって多少の差額はありますが、設備費としての相場が18万円ほど、そして工事費に2万5千円ほど必要になります。タンクレストイレはタンクが無いため空間が広く使えたり、コンパクトなデザインで圧迫感が無いなどのメリットがある反面、タンクありのトイレのようにタンクに給水している部分で手を洗う事が出来なくなります。

つまりトイレの中で手を洗おうと思うと、新たに手洗い器を作らなければいけませんのでその点は注意が必要です。ちなみにタンクレストイレへのリフォームは、手洗い器新設も含めて1日で終了することがほとんどです。

費用が高くなるのは和式トイレから洋式トイレへのリフォーム

和式トイレから洋式トイレへのリフォームが一番高額になります。何故費用が高くなるのかというと、そもそも和式トイレと洋式トイレは床の形状が違うためです。和式トイレの床には段差があり、まずはその段差を取り除いて下地補修工事を行わなければいけません。

また、床を解体して貼り直す、壁を壊して給排水管の位置を変えるなどの工事も必要になります。そして、洋式トイレの中でも温水洗浄便座にするとなるとコンセントが必要になりますから、もちろん電気工事代も加わります。

設備費に12万ほど、また解体撤去から内装、電気、給排水工事など工事費として15万円以上は見積もっておく必要があるでしょう。リフォームにかかる日数も3~4日ほど必要で、大掛かりな工事となります。

トイレを一新したい時に必要になってくるのは

中古物件を購入した場合などは、トイレを一新したいと考える人も多くなります。便器はもちろん、床を張り替えたり壁や天井の内装材も取り替えると部分的にリフォームするよりも費用が高くなるのは当然です。細かい所ではトイレドアの交換、紙巻器やタオルかけの交換、窓枠や巾木などの塗装・交換、照明器具の交換にかかる費用もプラスされます。

ただ一度にかかる金額は高くなりますが、思いついた時に部分的にリフォームするより最初に一新した方が費用は抑えられます。

バリアフリーリフォームの対象なら介護保険が使える

家族の中に高齢者がいて、トイレをバリアフリーリフォームする場合は介護保険を利用する事が出来ます。助成金を使えば要介護度に関係なく、20万円までのリフォームを1割負担で行う事が可能です。ちなみに支給対象となる工事は和式トイレから洋式トイレへの交換、手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止のための床材の変更、引き戸への取り替え等となっています。

もちろん権利を得るには介護認定を受けたり、ケアマネージャーに住宅改修の相談をする、事前申請をするといった準備が必要となり、審査結果を受けてからの着工となります。リフォームを検討している場合は、まずは自治体に詳しい流れを聞いておいた方が賢明です。

費用を重視するなら節水機能にも注目

新しい便器に取り替えたいけれどなるべく費用は安く済ませたいと考える人は、便器の機能性についてはあまり重視していないかもしれません。もちろん便器もピンからキリまであり、様々な機能が搭載されているトイレが18万円ほどかかるのに対し、暖房便座がついているのみのトイレは3万円ほどで購入可能です。

この金額だけを見ると高機能のトイレは不要な印象を受けますが、購入後に得られるメリットもたくさんあります。例えば、人気のタンクレストイレは、タンク付きトイレに比べても洗浄機能が優れています。少ない水でも強力に水を流す事を特化して作られているため、従来のトイレでは1回あたりの洗浄に12~20ℓもの水が必要であったのに対し、節水性に優れているトイレなら3~6ℓ、中には2ℓ程度で済んでしまうものまであります。

家族全員が1日に何度も使うトイレだけに、水道代も長い目で見れば馬鹿になりません。便器代が少々高くても、節水機能に優れているならそれほど損になる事は無いでしょう。

節約すべき部分とお金をかける部分を見極めよう

トイレに限らず、リフォームするとなった時はつい欲張ってしまうものです。ただ色々な注文をつけているとどんどん費用も膨らんでいきます。業者からの提案もグレードが高くなっていく恐れがあるため、リフォームを依頼する場合はまずなるべく費用を抑えたいという希望を伝えておいた方が安心です。

具体的な予算なども伝えておくと、その範囲内で顧客が満足できるような見積もりを提案してくれるでしょう。また、長くトイレを使うためにお金をかけた方が良い事もあります。それなりに年齢を重ねているなら、現時点で健康な状態でもバリアフリーを考えておいても良いかもしれません。

手すりをつけたり段差を無くしたり、トイレの空間が広くなるようコンパクトなタンクレストイレに替えるというのも1つの案です。より省エネを意識するなら、節水機能に優れた便器に替える、LED照明器具を導入するといったリフォームもあります。

どこに重点を置くかは人それぞれですが、リフォームした後にまたリフォームといった無駄が出ないよう、じっくりと検討する事も大切です。